日産GT-R!
良い車ですね!
GT-Rのことで、気になったことを書いてみます。
ある日、GT-Rのホイールアライメントをはかることがありまして、ホイールアライメントの機械をセットしていたんです。
タイヤにアッタチメントをセットして、本体より、そこにレーザーを照射、光を反射させて、アライメントを測定します。
本体のコンピューターには、GT-Rやほかの車種のアライメントのデータがたくさん入っていますので、その数値と測定値を見比べながら、現在の車両の数値を新車時の基準値に合わせていきます。
実際に、現状のGT-Rを測定してみると、基準値に対して、各部の数値がずれております。
ちなみに、アライメント測定に使った車は、公道を一度も走ったことのない車です。
段差をスピードを出して通過したことはなく、スピードを出したコーナーリングもしたことがありません。
なので、「新車時のアライメントのままなのではないか?」との期待を込めてのホイールアライメント測定だったんです。
しかし、先ほども書きましたが、新車時の基準値からは測定値はずれていたんです。
まあ、10年以上たってからの測定だったこともあり、「仕方がないんじゃないか!」とも思いました。
車のアライメントは、コンビニなどに入る時の道路の段差でも車はよじれるのでアライメントは狂います。
平らな場所に行くと、元に戻りますがね!
なので、ちょっとしたことでも、ホイールアライメントは、ずれたり、戻ったりを繰り返しながら走っているようです。
まあ、車は、よじれないと、あっという間に負荷でヒビなどが入ったりするでしょうけど。
そんなわけで、敷地内を走っているとはいえ、10年以上たつ車ですから、ホイールアライメントがずれているのは、仕方がないね。
と、結論が出そうになったんですが!
車というものは、本来、走ってなんぼというところがあると思うのです。
車検の時も、人が一人乗った状態での検査ですし、ホイールアライメントも、一人乗った状態が、走れる状態かもしれない!
そんな風に思ったんです。
なので、「最後に一人乗った状態で測定をしてみよう!」となり、一人運転席に乗せて測定を開始しました。
なんという事でしょう!!
なんと、ホイールアライメントの測定値が、新車時の基準値とピッタリ一致したのです。
すごい!!
私の勘違いかもしれませんが、GT-Rという車は、本来、一人で乗るために設計されたのではないか?
なので、一人で乗った時にこそ、最高のポテンシャルを発揮できるのではないか?
なんて考えています。
重い荷物を積む、トラックなども、空荷の状態で運転すると、サスペンションは固すぎで、非常にガタガタいう車で乗りにくいですが、ひとたび、荷物を積んだ状態で運転すると、非常にサスペンションが効いた、乗り心地の良い車に変わります。
その辺を考えると、車を設計する方は、この車は、本来、「こういう状態で乗ってほしいなぁ~~!」なんて思っているのではないかと思っております。
しかし、一般大衆車として売るには、いろいろ装備を付けて、シートを付けて販売しなければいけないんでしょうね!
運転席のシートだけで、「一人乗りです!!」そんな車は売れないですもんね!笑
そんなことを思うきっかけとなった、GT-Rホイールアライメント測定でした。
皆さんの車は、設計者が、どんな思いで造られた車ですか??
では また!